子宮がん検診
子宮がん検診

子宮がん検診を受診される方へ

子宮がんには「頚がん」と「体がん」の2種類があります。
子宮頸がんは、子宮の入り口の子宮頸部とよばれる部分から発生します。
子宮体がんは子宮内膜がんとも呼ばれ、胎児を育てる子宮の内側にある、子宮内膜から発生するがんです。
子宮頸がん
子宮体がん
子宮がんにかかる人は、全体として年間約21,500人で、このうち子宮頸がんが約9,800人、子宮体がんが約10,800人、どの部位か情報がない子宮がんが約900人となっています(-地域がん登録全国推計値2008年)。また、子宮がんで亡くなる方は、全体として年間約6,100人、このうち子宮頸がんが約2,700人、子宮体がんが約2,000人、どの部位か情報がない子宮がんが約1,300人となっています(人口動態統計2011年)。

子宮頚がんの検診

子宮の入り口付近に発生することが多いので、普通の婦人科の診察で観察や検査がしやすいため、発見されやすいがんです。また、早期に発見すれば比較的治療しやすく予後のよいがんですが、進行すると治療が難しいことから、早期発見が極めて重要といえます。

子宮頸がんは20歳代の若年層で急激にふえています

子宮頸がんは、粘膜表面にとどまる上皮内がんと、粘膜より深く広がる浸潤がんからなります。上皮内がんを含めた子宮頸がんの発生率は、50歳以上の中高年層ではこの20年間で順調に減ってきていますが、逆に20歳から29歳では急激に増加しています。

これは、子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が関与しており、高齢になるほど多くなるほかのがんと違って、性活動が活発な若い年代で感染の機会がふえているためと考えられます。

子宮頸部細胞診によってがん細胞を見つけます

細胞診では、子宮頸部の表面から綿棒などでこすりとった細胞を顕微鏡で調べます。受診された方の約1%に精密検査が必要となり、精密検査が必要な受診者の中でがんが発見されるのは、約10%弱と非常に高率です。これらのがんの60%以上は、粘膜の表面のごく一部だけにとどまる上皮内がんなどごく早期のがんで、その大半は子宮を温存した治療が可能です。

子宮頸がん検診は非常に有効で、進行がんを防ぎ死亡を減らす効果が証明されています。多くの先進国ではほぼ例外なく、子宮頸部細胞診による検診が行われています。欧米での受診率は高く、例えばアメリカでは、18歳以上の女性の80%以上が、過去3年以内に1回以上検診を受けています(2002年)。一方、日本では過去1年以内に検診を受けた女性は、25%程度にとどまっています。

子宮体がんの検診

子宮体がんは、エストロゲンという女性ホルモンの刺激が長期間続くことが原因で発生する場合と、エストロゲンとは関係ない原因で発生する場合がありますが、約8割はエストロゲンの長期的な刺激と関連していると考えられています。エストロゲンが関係していると考えられる子宮体がんに関しては、肥満、閉経が遅い、出産経験がないなどの場合に、発症のリスクが高くなることがわかっています。また、乳がんの治療でタモキシフェンという薬剤を投与されていたり、更年期障害の治療でエストロゲンの補充療法を受けていたりする場合も、子宮体がんのリスクが高くなるとされています。

わが国で子宮体がんと診断される人は、40歳代から多くなり、50歳から60歳代の閉経前後で最も多くなっています。近年は食生活の欧米化などに伴い増加しているといわれています。
子宮体がんは症状があったら医療機関を受診することが重要です 子宮体がんは、病状が進行していない早期の段階で出血を来すことが多く、不正性器出血での発見が約90%といわれています。少量でも出血があれば、すぐに医療機関を受診することで早期発見が可能です。下着に染みが付くことや下腹部痛も出血に次ぐ症状です。

子宮内膜細胞診によってがん細胞を見つけます

子宮腔から細胞を採取してがんの有無を調べる子宮内膜細胞診を行ないます。当院では小さな穴のあいた細いチューブを入れて子宮内膜の細胞を吸引する方法と、専用の器具で細胞をこすりとる方法を行っています。

検査は、多少の痛みを伴います。また、検査後2~3日の間少量の出血をみることもありますが、通常は心配ありません。妊娠されたことがない方や閉経後数年経っている方は、子宮の入り口が狭いために、検査がしにくいこともあり、あらかじめ、子宮の入り口を器具を用いて拡張してから細胞診を行うこともあります。

名古屋市が実施している子宮がん検診

名古屋市内にお住まいの20歳以上の女性の方で、お勤め先等で子宮がん検診を受ける機会がない方は、自己負担金500円で子宮がん検診を行うことができます。
対象者
子宮頸がん検診名古屋市に住民登録のある20歳以上の女性(今年度中に20歳になられる方を含む)で、お勤め先等で子宮がん検診を受ける機会がない方
子宮体がん検診頸がん検診の問診の結果、最近6か月以内に、不正性器出血(一過性の少量の出血、閉経後出血等)、褐色のおりもの、月経異常(過多月経、不規則月経等)のいずれかの症状があり、かつ、受診に同意された方
  • 体がん検診のみの受診はできませんのでご注意ください。
  • 名古屋市の子宮がん検診を受診できるのは2年度に1回です。平成25年度(平成25年4月1日から平成26年3月31日)に受診された方は、平成26年度は受診することはできません。ただし、無料クーポン券を交付された方は、この限りではありません。
  • 70歳以上の方,生活保護世帯の方など名古屋市の規定する自己負担金免除該当者の方は、自己負担金が「無料」となります。詳しくはこちらをご覧ください。

子宮頸がん検診の無料クーポン券

名古屋市に住民登録のある方で、今年度20、25、30、35、40歳になられる女性の方は子宮頸がん検診を無料で受診していただけます。

対象の方には、名古屋市から、子宮頸がん検診・乳がん検診・大腸がん検診の無料クーポン券と検診手帳が配布されます。(6月頃の予定)
問診の結果、医師が必要とした場合にはご本人の同意を得た上で子宮体がん検診(子宮内膜細胞診)を実施することがありますが、その場合には500円の自己負担金をお支払いいただきます。